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記事

2026年3月3日

著者:
Oversight Board

タイ/カンボジア:カンボジア人の雇用停止を呼びかける投稿をめぐり、Meta監督委員会が投稿の削除を支持

申立

[Post Stating “Stop Hiring Khmer People”] 2026年3月3日

[非公式英文和訳:ビジネスと人権センター]

あるユーザーが、タイ語で「クメール人(主にカンボジア人を指す)を雇うのをやめろ」と書かれたFacebook投稿を削除せず残したMetaの判断を不服として異議を申し立てた。[...]

Metaのコンテンツ判断を監督する第三者機関である監督委員会がこの申し立てを同社に通知した後、Metaは当初の判断を覆し、投稿を削除した。

事案の概要

2025年7月、あるFacebookユーザーが建設現場で砂袋のようなものを持った制服姿の4人の人物の写真を投稿した。写真のキャプションには、タイ語で「#Stop hiring Khmer people(クメール人を雇うのをやめろ)」というハッシュタグが付けられ、カンボジア人を雇用する店舗や企業を支持すべきではないとし、賛同するユーザーに対して投稿の拡散を呼びかけていた。この投稿は、タイとカンボジアの国境地帯での衝突により民間人の負傷者や死者が出るなど緊張が高まる中で投稿されたものである。混乱の中、差別や暴力への懸念から、数千人のカンボジア人移民労働者がタイを離れ、帰国したとされる。

通報を行ったユーザーは監督委員会への申し立ての中で、この投稿が「カンボジア人に対する民族的憎悪と差別を拡散し」「社会的分断を助長し」「無実の人々を危険にさらしている」と指摘した。

Metaのコミュニティ規定における「悪意のある行為(ヘイト行為)」は、保護される特性に基づいて個人またはグループを標的とし、排除や分離の呼びかけ・支持、または排除や分離を意図する声明を含むコンテンツを指し、削除対象とされる。これには、経済的排除、すなわち経済的権利へのアクセスを拒否し、労働市場への参加を制限することも含まれる。

監督委員会からの通知を受けて、同社は当該コンテンツがヘイト行為ポリシーに違反していると判断し、投稿を残した当初の決定は誤りであったと結論づけた。Metaは、この投稿がクメール人を雇用しないよう明確に呼びかけており、これは「クメール人の労働市場へのアクセスを否定する呼びかけ」に該当すると判断し、投稿をFacebookから削除した。[...]

本事案の重要性

本件は、Metaのヘイト行為ポリシーが十分に適用されなかった事例であり、特にタイとカンボジアの衝突後という状況下において、カンボジア人に対する差別を助長する可能性があった点が問題視されている。Metaがコミュニティ規定の運用に関する変更を発表して以降、監督委員会は同規定の適用をめぐるMetaの判断ミスに特に注意を払っている。[...]

判断

監督委員会は、当該コンテンツを削除せず残すとしたMetaの当初の判断を覆した。また、同委員会が本件を指摘した後にMetaが当初の判断の誤りを是正した点については、これを評価した。