記事
グローバル:強制労働への懸念に基づく米国による60カ国への追加関税で、サプライチェーン上のさらなる強制労働対策の必要性が浮き彫りに
[アメリカ、日本など60カ国・地域に最大12.5%の追加関税を検討 強制労働への懸念を理由に] 2026年6月4日
アメリカは2日、日本を含む60カ国・地域を対象に、強制労働によって製造された製品の取引を抑制する取り組みが不十分だとして、10~12.5%の追加関税を課す案を発表した。[...]
[...]
米通商代表部(USTR)は2日、60カ国・地域を新たな追加関税の対象とする理由について、強制労働によって製造された製品の輸入問題に対処できていないためだと説明した。
これに対し、イギリスは、強制労働対策を進めていると反発。中国は、強制労働による製品は存在しないと否定した。欧州連合(EU)も、この追加関税は不当だと訴えている。
[...]
複数の人権団体は、中国では確かに強制労働が存在するとしたうえで、イギリスをはじめとする各国が、企業のサプライチェーンに強制労働が入り込まないよう、さらなる対策を講じる必要があると指摘している。
一方で、強制労働問題に対処する手段として、アメリカの関税措置が有効かどうかについては疑問を呈した。
[...]
貿易措置は強制労働のリスクに対処するうえで一定の役割を果たし得るが、効果的な法執行、企業の説明責任、そして人権問題に関するデューデリジェンス(適正評価)の義務付けの代わりにはならない。ピーター・フランケンタル氏、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルの企業・人権問題担当ディレクター